新しい季節を告げた君はまるで花のようだ
春のすきまからやさしい陽の果てる僕を裏切るみたいに空は澄んでいる
いつか放課後の教室でスカートの裾を揺らしたあの子
昼どきの各駅停車水色の窓に横顔を映す少女
ライブハウスの床に座り込んだアルコール依存症の美人
みんな君の顔をしていた淋しがりやの目つきが同じだ
僕を打ちのめした悪夢やあらゆる敗北雨さえもすべて君への恋だった
愛しいものが僕を抱きとめその日世界は色を変えた記憶はまだあざやかだ